特級暗黒布太黒門
SKU: F3BA40000
特級暗黒布太黒門は暗素研の素材の中でも最も光吸収率に優れた素材です。可視光の全反射率はわずか0.1%。つまり光吸収率99.9%という驚異的な光吸収性能をもつ起毛布系の素材です。写真撮影のベタ黒背景として最適で、プロフォトグラファーからの支持を受けています。
安価タイプの無反射植毛布と比較し、構造上落毛が非常に少ない特性もございます。画像測定機の下敷きなど、産業用途にもご活用下さい。
基本仕様としてほつれ防止のためのバックコーティングが裏面に加工してありますが、アパレル用など柔らかな風合いを求められる方はバックコーティング無し仕様をお求めください。
素材構成
ビニル系コート付きキュプラ基布 / レーヨンパイル
(バックコート無し仕様:キュプラ基布 / レーヨンパイル)
厚さ
1.8mm (参考値)
原反サイズ
W1100mm x L22m
規格カットサイズ
A4サイズ
500 x 400mm
1100mm x メートル単位の切り売りにも対応
送料
m単位切り売り 1980円
500 x 400mm 1100円
A4サイズ 440円
m単位切り売りを選択した場合、ご注文数量=シートの長さ(m)になります。(例 :注文数3 = 3mロール1巻)。
①【性能】光を喰らう、圧倒的な「黒」
このグラフが、太黒門の「究極の黒」を科学的に証明するデータです。
他の黒い素材(青・黄色の線)が特定の波長の光を反射してしまったり、反射率が不安定であるのに対し、太黒門(ピンク色の線)は、可視光の全域で0.2%以下という圧倒的に低い反射率を、ほぼ一直線に維持しています。
これは、太黒門がどんな色の光の下でも色被りを起こさず、被写体の色彩を忠実に再現する「真のニュートラルな黒」であることを意味します。
この性能差が、作品の最終的なクオリティを決定づけるのです。

②【質感】作品の品位を高める、上質な質感

ただの「黒」では、この輝きは写せない。
きめ細やかで上品な綿100%の生地が、被写体が本来持つディテールと高級感を、余すところなく引き出します。
宝石の複雑な光沢から、しっとりとした肌の質感まで。太黒門の上質な「黒」は、あなたの作品を、ただの記録から芸術の域へと高めるのです。
③【共創】クリエイターの想像力を、解放する黒

Credit: Javier Rupérez (@quenoteam)
その黒は、新たな表現の触媒となる。
「太黒門」の物語は、私たちだけでは完成しません。それは、世界中のクリエイターの情熱と才能が出会うことで紡がれていきます。
反射という制約から解き放たれた時、想像力はかつてない傑作を生み出します。
マクロ、模型、生物、アート…ジャンルの垣根を越えて生まれた、その驚くべき「共創」の結果を、次のギャラリーでご覧ください。
静物写真からポートレートまで。太黒門は、従来の黒背景とは別次元の「黒」を提供します。
その秘密は、光学的に計算され尽くした、理想の立体構造にあります。光を捉える「パイル」、それを支える「樹脂」、そして「織り規格」。この完璧な組み合わせが、パイル一本一本を乱れなく垂直に立たせるのです。
その結果、可視光域の光吸収率は99.9%を達成。黒色素材を専門的に扱う私たちの中でも、最も黒い製品となりました。
テーブルフォトの下敷きや、展示品の装飾に使えば、まるで背景が存在しないかのような、不思議な視覚効果を演出できます。さらに、美術品を展示する際の国際的な安全基準である「Oddyテスト」にも合格。デリケートな作品と共に、安心してご使用いただけます。

類を見ない光学性能を持つ本製品ですが、起毛布としての柔軟性や耐接触性も持つため、大変取り扱いしやすい素材です。また基布のほつれから発生するパイルの脱落–粉塵問題を解決するため、基布に特殊な樹脂のバックコーティングを施しています。
両面テープにも強固に接着するため、打ち抜き部品の素材としてのご利用も可能です。
有効幅1100mmのロール形状での供給が可能です。撮影用資材に限らず、光学機器の迷光対策部品や屋内向け各種インテリア資材など、様々な用途で活用できます。

「太黒門」のサイズや素材についての詳細です。ご購入の前に、必ずご確認ください。
製品名 | 特級暗黒布 太黒門 (たいこくもん) |
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素材 |
バックコーティングあり: ビニル系コート付きキュプラ基布 / レーヨンパイル バックコーティング無し: キュプラ基布 / レーヨンパイル |
厚み | 約1.8mm(参考値) |
原反サイズ | 有効幅1100mm x 22m (乱尺) |
規格カットサイズ |
・A4サイズ ・500mm × 400mm ・1100mm × メートル単位の切り売り ・原反売り 1100mm x 22m (乱尺) ※原反(22m)は、乱尺や欠点を含む場合がございます。ご購入をご希望の際は、まずお問い合わせフォームよりご連絡ください。担当者より、現在の在庫反の状態を詳しくご説明させていただきます。 |
取り扱い上のご注意 |
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「撮影には最高だけど、服やカーテンに使うには、少し生地が硬いかな…」
そんな、特別なご要望にお応えするのが、この「バックコート無し仕様」です。
通常仕様では、両面テープの接着性を確保するために施している裏面の樹脂コートを、あえて行わないことで、生地本来の、驚くほどしなやかで、ソフトな風合いを実現しました。
衣装、暗幕、美術品や展示物の背景など、「究極の黒」に、ドレープの美しさが求められる、あらゆる場面で、最高のパフォーマンスを発揮します。
【ご購入前にお読みください】
「バックコート無し仕様」は、生地本来の “究極のしなやかさ” を追求した特別な製品です。その特性を最大限に活かしていただくため、ご理解いただきたい点がございます。
この製品は裏面の樹脂コートが無いため、生地の端がほつれやすい特性があり、また粘着加工もできません。
そのため、貼り付けではなく「縫製」でのご利用を前提とし、柔らかさ、風合い、ドレープの美しさを何よりも重視する衣装やカーテン、美術品の背景といった用途に、最高のパフォーマンスでお応えします。
製作ブログで、その「しなやかさ」の真価を知る
お取り扱い店舗のご案内
「特級暗黒布 太黒門」は、東京都中央区の「銀一スタジオショップ」にて、切り売り販売も行っております。
生地の質感や“本物の黒”を直接ご覧になりたい方は、ぜひ店舗まで足をお運びください。
お手入れの決定版は、どんな方法ですか?
撮影直前に、粘着クリーナー(コロコロ)で優しく表面のホコリを取り除くのが、最も効果的で推奨される方法です。その後、洋服ブラシで生地の毛並みを一方向に整えると、さらに美しい黒を表現できます。
市販のベルベットとの一番の違いは何ですか?
最も大きな違いは、光の「反射の質」です。ベルベットは、見る角度や光の当て方によって、毛並みが白っぽく光って見えることがあります。一方、太黒門はどの角度から強い光を当てても、反射を極限まで抑え込み、安定した「真の黒」を維持します。この差が、作品のクオリティを決定づけます。
保管する際の注意点はありますか?
折り畳んで保管すると、どうしても折りジワがついてしまいます。可能な限り、芯に巻きつけるか、ハンガーに吊るすなどして、折り目がつかないように保管することをおすすめします。
お問い合わせ
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